QUEST LAB

十二支 × 協力 × リアルタイムバトル『Play The Fox』を作っています。

分かりやすさか豪華さか by 大学生ゲーム制作者

コンピュータ科学科なのに、プランナーになりかけている変な人、大学生ゲーム制作者の村人Uです。

 

プランナーは一切プログラムを書きませんが、表現力は身につくと思います。

 

さて。

最近は僕の作っているゲーム「Play The Fox」のブラッシュアップをしています。

 

で、ゲームの見た目について考えている時に、今まではかっこよく、美しく見えるように作ってきたのですが、最近になってやっぱりもっとシンプルにした方が良いんじゃないかと思うようになりました。

 

というのも、ある本でマリオの1-1のデザインについて書かれていたのですが、

マリオが左の方で右を向いていて、画面左の背景に山があって、右側は雲があって開けている。

何気なく見ていたこの画面には実は全て意図があって、「右に行く」というたった一つの事を伝えようとしている。

 

…というのです。

でも言われて見てみると確かにとならざるを得ません。

 

しかも実際、子供にマリオの画面を見せてみると、「面白そう」という人は少ないけれど「右に行きたい」という人は多いらしい

これを踏まえて、僕のゲームを見てみると、また違った見え方をするようになりました。

 

①まず、僕は画面が寂しいからという理由で、背景に動く草や花、小石を散りばめていましたが、これは何も伝えようとしていないので初めて画面を見た人がミスリードする(誤解を招く)可能性が高いです。

 

②精霊(ゲーム内のアイテムのようなもの)はかなり重要な役割を担うのですが、これが背景に紛れてしまってプレイヤーにとっての重要度が低くなっています

 

③チーム戦なのにチームメンバーが誰かめちゃくちゃ分かりにくいです。

 

僕のゲームを"分かりやすさ"の観点で捉えると、これら3つの問題が見つかりました。

これらの問題を簡単に解くと、

①画面を彩るだけの無駄な背景は消す

②精霊がもっと目立つようにする

③チームメンバーと敵で色を変える

 

となるのですが、ここで一つ引っかかる事があります。

それは①で、実際に草や花を消すと画面が寂しくなるのが明白で、画面映えがしなくなるという事です。

 

というのも、僕らが今参考にしているマリオみたいなゲームって、かなり昔の古いゲームで、"テレビサイズ"、 "一人プレイ"、 "自分がプレイ" が基本の時代の話だと思うんです。

 

そして、今と昔では環境がかなり変わっていて、"スマホサイズ"、 "マルチプレイ"、 "ゲーム(実況)を見る"が普通の時代に変わってきています。

 

つまり、この時代の変化を見ていると、ゲームを"やる人"はもちろん、ゲームを"見る人"まで楽しませなくてはいけません。

そう考えた時に、ゲームの手触り感だったり分かりやすさっていうのはあまり見ている人には関係なくて、画面に変化をもたせて見続けられるゲームを目指す必要があるのかなぁと思ったりします。

 

そんなこんなで、僕は今、ゲームをやる人には分かりやすくて、見ている人は飽きないゲームを目指さなくてはいけません。

何とかならないか絶賛考え中です。

それでは今日はこの辺で。