産霊アニミズム
ついにこの子達が５年間の沈黙を破って動きました。いやぁ、めでたい。子供が独り立ちしたときの親ってこんな気持ちなんでしょうか。めでたい。今回はそれを記念してこの子達をちょっと紹介したいと思います。僕の画力では伝わらないであろうコンセプトとかを言葉で説明していきます。恥ずかしいですね。そして、まだ表ができてないのに裏話です。恥ずかしいですね。
そもそも。この子達は当初「産霊」として産まれました。「むすび」と読みます。人と自然の力をむすび、力を産む精霊です。神道の概念に由来しています。このゲームの雰囲気と、ゲーム内でのはたらき、設定的にはいいカンジだなぁと思ってました。ました。でも説明しないと読めない名前ってどうなんですかね。あと漢字を使わないにしろ響きがあまりよくないですよねぇ。むすび。
「ムスビを駆使して相手を倒せ！」
...なんか...こう...悩みどころです。ひとまずこの記事ではムスビと呼んでおきます。
かわいい。一番のお気に入りです。かわいい。大きな水源から小さな雫が落ちるイメージです。雫が落ちるとびっくりしたように飛び上がります。飛び上がると頭（？）から染み出た水滴をまき散らし、同時に次の雫を垂らします。周囲はもうびちょびちょです。他のムスビとは違い、そもそもこの動きをさせるためにこの形にしています。そのため、動いた瞬間一番嬉しかった子です。愛着があります。
なんか...普遍的。どっかで見たことあるというか...ありすぎて逆に指摘しづらいのではないでしょうか。双葉のイメージであり、種を運ぶイメージです。動きに関しては、まぁそう動くやろと思ってノータイムで決めました。浅はかです。でも一番生命力のある動きで気に入っています。よく火、水、土、木などと並べられますが、木は生き物なんですよね。翼を連想させる動きに、ある種の生々しさを感じていただければ幸いです。
あなたは今「土っぽくなくね？」と思ったでしょう。これがメンタリズムです。僕もそう思います。もともとこの子は「岩」だったんですよね（かといって「岩」っぽいんでしょうか）。五行思想が輸入されて急遽「土」になりました。僕的に土といえば黄土色のイメージなので、それこそ作り直そうとも思ったのですが、他のムスビとの色のバランスを考えてそのままになりました。動きに関しては、この子もまぁそうやろって感じです。土の動きってピンと来ないんですよねぇ。大地、地球、ジャイロ、回転。こじつけですかね。五行における土は、季節の変わり目。実はムスビの中でそれをイメージした四つのドットがまわっています。プレイ画面では絶対に気づかないと思うのでここで説明しておきます。恥ずかしい。
他の子は4枚でできていますが、この子は６枚です。ゴウカですね。火だけに。恥ずかしい。顔から...やめましょうか。なんだかぎこちない動きですが、心臓をイメージしています。他の子の動きは直感的にイメージしたままなのですが、この子はただメラメラしているだけしか思い浮かばず、直感をボツにしました。なにか少し捻りたいなと思い、絶えずエネルギーを吸っては吐き出す様子や赤い色から心臓をイメージし、ドクンドクンさせてみました。相方にはジブリのあいつみたいって言われました。悪気はないんです。許してください。何を謝りたいかって、パクったとかではなく、見たことないんですその映画。本当にごめんなさい。
以上、僕のかわいい子供たちでした。いやぁ嬉しい。プレイ画面も随分と賑やかになってきました。やっぱり見た目が華やかになると制作モチベーションも上がりますね。作業も少しずつですが進んでいます。ゲームを動かしたつもりが、実は僕のほうがゲームに動かされているのかもしれませんね。
恥ずかしいですね。
